キャンパスマスタープランと3つのタスクフォース

歴史的資産活用タスクフォース

北海道大学の歴史的資産をめぐる状況

大学の質を高める歴史的資産

 北海道大学では、「キャンパスマスタープラン2006」において土地、建物、生態環境をキャンパス資源として利活用すること、特に、歴史的建造物、埋蔵文化財、生態環境等の文化的資産の維持と活用を『大学の質を高める戦略として位置づける』と謳い、本学の第二期中期目標において「①世界水準の教育・研究を支える高度なキャンパス整備を推進する」「②環境配慮型キャンパスの整備を推進する」という目標を掲げています。
※第二期中期目標の期間:平成22年4月1日から平成28年3月31日までの6年間

重要文化財の耐震改修等

 歴史的資産活用タスクフォース会議では、歴史的資産の〔①保存改修及びその方針等 ②活用方針 ③体制の整備等④価値の向上〕に関する議論を重ねてきました。これまでの議論を踏まえ、2013・2014年度には本学の歴史的建造物を代表する第二農場と植物園の重要文化財の耐震改修等が集中的に行われ、全15棟の工事が完了しました。これらの耐震改修では、建造物の文化財的価値を損なわないよう、必要な耐震性能を確保しつつ、新設する部材を最小限に押さえる補強方法を採用しました。さらに、新設部材とオリジナル部材との区別が、後世にわたって一目でわかるような表現になっています。また、建造物の基礎部分の補強では、地中に包蔵されている可能性のある埋蔵文化財へのダメージを最小限にする新規的な工法を用いています。

歴史的資産の「保存」から「活用」へ

 重要文化財の耐震改修等をひとつの区切りとして、歴史的資産活用タスクフォース会議での議論の中心を〔①保存改修及びその方針等〕から〔②活用方針 ④価値の向上〕へとシフトし、他のタスクフォースとも連携しながら、第三期中期目標期間において本学の様々な歴史的資産を活用していくための仕組みづくりに向けた検討を行い、その価値を高めるための議論が進められることになります。

2015年度の活動計画

〔1〕第二期中期目標期間の検証と第三期中期目標期間の活動方針の検討

①CMP2006の方針の実施状況の検証
②第三期中期目標期間前半に策定する「新CMP」を見据えた中期的活動方針の検討
③北海道大学歴史的資産保存活用シンポジウムの開催
④本学の様々な歴史的資産を活用していくための仕組みづくりに向けた検討

〔2〕文化財等の維持管理費確保方策の検討

①学内経費への要望等(バチェラー記念館改装)
②国及び地方公共団体等の各種補助金や寄附金等の経費確保方策の検討

北海道大学歴史的資産保存活用シンポジウム

■2015年6月13日(土) ■北海道大学遠友学舎

 重要文化財である第二農場と植物園・博物館の耐震改修工事が竣工したのを機会に、歴史的資産の保存と活用のあり方について、公開形式で広い視野から議論し考える場が設けられました。

[第Ⅰ部]
北大の歴史的資産の現状と取り組み報告
「キャンパスマスタープランと歴史的資産」「埋蔵文化財の保存活用」「第二農場と植物園の歴史的建築物における耐震改修手法」など、5名による講演。
[第Ⅱ部]
北大札幌キャンパスの歴史的資産の活用に向けて
「大阪大学における歴史的資産と社学連携活動」紹介の後、学内外の6名によるディスカッションを開催。
◎第二農場プレオープン
シンポジウムに先立ち、改修工事説明付き見学会を開催しました。

北海道大学の文化財建造物

北海道大学の文化財建造物