エネルギー・資源

2014年度 夏の節電(期間:7月〜9月)

[1] 節電目標

札幌キャンパス

 北海道電力より受電する札幌キャンパス全体における使用最大電力の上限目標を19,000kW以下としました。使用最大電力を延床面積で除した使用最大電力原単位(kW/㎡)ベースで、2010年度夏季から10%削減をめざした値です。

函館キャンパス

 北海道電力より受電する函館キャンパスの使用最大電力の上限目標を568kW以下としました。過去8年間の夏季使用最大電力611kW(2008年7月)から7.1%削減した値です。

[2] 節電結果

節電結果

[3] 評価と課題

(1) 使用最大電力の抑制

 札幌キャンパス全体では、目標を超えた日の使用最大電力平均が2013年度夏季に比べ183kW(0.9%)、使用最小電力平均においても112kW(1%)増加。札幌の7月、8月の夏日の日数は2013年度、2014年度とも49日間であり、目標を超えた日の最高気温時の空気の持つ比エンタルピーh(kJ/kg)は2014年度の方が5%(3kJ/kg)程小さく、増加要因は床面積の増、教育研究設備の高度化によるものと想定されます。函館キャンパスにおいては、新設設備による増加が想定されます。

(2) 省エネルギー効果

 札幌キャンパスの部局等における夏季電力使用量原単位は、2014年度は2013年度に比べ27部局が削減(増加は14部局)しています。使用最大電力抑制が定着し、結果として省エネルギーに結びついていることを示しています。

(3) 今後の対策

 部局毎(一部棟別)に設置されたメーターを活用し、実験装置の占める割合が高い部局や特殊事情でベース電力が高い部局と一緒に改善策を検討し、機器調整による電力使用量削減ができるよう学内コンサルティング活動を進めます。

化学物質の適正管理

 「北海道大学化学物質等管理規程」に基づいて、化学物質の排出抑制から安全教育訓練までに取り組んでいます。

[1] 化学物質の管理

 化学物質管理システムによる一元管理を2004年度より実施。安全衛生本部がシステムを含めた化学物質の管理を行い、環境保全センターが廃液処理、下水排水管理などを行っています。PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)に基づき対象物質を調べ、2014年度は年間取扱量1t以上となった7物質(アセトニトリル、エチレンオキシド、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、ノルマル-ヘキサン、メチルナフタレン)について、国に排出移動量を届け出ました。

[2] 排水の管理

 収集される実験廃液以外の排水は公共下水道に放流されるため、学内排水経路の水質検査を実施。毎月2回、水銀、カドミウム、ベンゼン等10項目に関し自主検査を行いました。

[3] 実験廃液の処理

 実験廃液は最終処理を外部委託。有機系廃液は焼却処理、無機系廃液は沈殿処理等の処理を行い、発生する汚泥は焙焼後、管理型処分場に埋め立てられます。環境保全センターでは処理施設調査を行い、適正処理の確認をしています。

グリーン購入の促進

 本学ではグリーン購入法に基づき「環境物品等の調達の推進を図るための方針」について策定・公表し、これに基づいて環境物品等の調達を推進しています。環境への負荷の少ない物品等の調達に努め、グリーン購入法適合品が存在しない場合についても、エコマーク等が表示され、環境保全に配慮されている物品を調達しています。2014年度における特定調達物品の調達率は、全272品目で100%になっています。

グリーン購入の促進

環境データの推移

 本学は、自らの環境負荷を極限まで削減し、最終的には自然エネルギー、再生エネルギー等の活用によって、ゼロエミッションの達成をめざす環境配慮型のキャンパス整備を進めています。第二期中期目標期間(2010〜2015年度)においては、温室効果ガスの排出量を、2005年度(91,270t)から毎年2%の削減を目標としました。中長期的には、2020年度には2005年度比20%減、2030年には35%減の削減目標を立てていますが、以下に述べるような実態から、目標値の再検討が必要な時期に来ています。

◇エネルギー使用量

 2010年度から2014年度にかけて全学的に建物の新築・改修、設備更新・増強が行われ、札幌キャンパスでは延床面積が2014年5月1日現在で5.8%(2010年度比)、39,662㎡増加しました。改修工事により、建物の空調設備がパワーセンターのボイラーによる集中暖房からガスや電気による個別空調化が進み、冷房機能も付加されたため、ガス(一般)や電気の使用量の増加が顕著です。一方、パワーセンターで消費していたガス(暖房)が減り、2014年度では、2010年度より全体としてのエネルギー使用量が減少したことは省エネ活動の成果です。電力使用量は、電力使用原単位(kWh/延床面積1㎡当たり)の大きい医系施設(陽子線治療センター、外来新棟)が2013年度に稼働を始めたため増加しました。

◇温室効果ガス排出量

 2010年度は2005年度比18.5%減と目標を上回る削減を示していますが、東日本大震災後の2011年度からは2005年度以上の排出量に戻っています。これは電力の二酸化炭素排出量係数が原子力発電所の停止により大幅に増加し、エネルギー使用量の40%以上を電力(直接消費量)に頼っている本学の排出量に大きく影響しています。新たな削減対策が必要です。

◇一般廃棄物等排出量

 一般ごみの排出量が増加傾向にあり、2013年度よりごみの分類と回収方法を改定し、減量化をめざしています。札幌の一般廃棄物(一般ごみと燃料化ごみの合計)は前年比で2014年度は減少しました。

◇水使用量

 函館キャンパスにおいて、実験設備(水槽等)の拡充に伴い、井水の使用量が2012年度から急増しています。

◇用紙の調達量

 グラフは掲載していませんが、調達量は2013年度249.6t、2014年度247t。再生紙の調達割合は両年度とも100%でした。

環境データの推移