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活動内容

北の森林プロジェクト

森林圏ステーションにおけるカーボン・オフセット

北方生物圏フィールド

科学センター森林圏ステーションでは、2008年度に引き続きカーボン・オフセットに関する事業を行いました。それを利用して、北海道大学は2009年サステナビリティ・ウィークの活動で大学自身が排出した二酸化炭素を吸収させています。

取り組みの目的と背景

手入れの行き届かない混みすぎた森林を除伐により整備すると、樹木の成長が促進します。京都議定書において、森林整備によるCO2の吸収源増加をカウントすることが認められています。このルールに従って、研究林内にある森林整備の必要な人工林で除伐をおこない、サステナビリティ・ウィーク期間中に排出した二酸化炭素を5年間で吸収させることが本学のカーボン・オフセットの取り組みの主旨です。

写真:手入れ不足により混みすぎた森林手入れ不足により混みすぎた森林
すでに隣接する樹木の樹冠が密着し、樹木は生育空間を確保できない
今年度の吸収量目標

サステナビリティ・ウィーク2009は2009年10月4日〜12月9日の約2ヵ月間で、33企画、国内外より8,440人の参加者がありました。その時の二酸化炭素排出量を、会場使用による排出量約20t、航空機利用等参加者の旅行にともなうもの約1,090t、合計で約1,110tと見積もりました。
今年度の排出量はG8大学サミットの開催された2008年度の約350tと比べて多くなっていますが、海外の協定校より多くの研究者に来ていただいたことによる増加です。
今年度も研究林の人工林を除伐して整備することにより、後に残した樹木の成長を促進させ、除伐以降(5年後)の成長を吸収量としてカウントすることを目指しています。

写真:除伐後の森林除伐後の森林
生育空間が確保され、樹木の幹や枝の成長が促進される
研究林での森林整備の実行

今回の除伐は、森林圏ステーション天塩・中川・雨龍研究林において、24〜40年生のトドマツおよびアカエゾマツ人工林(天塩研究林:15.29ha、中川研究林:6.89ha、雨龍研究林:6.14ha)で実施しました。この作業により、5年後に約1,142t(天塩研究林:622t、中川研究林:247t、雨龍研究林:272t)の二酸化炭素吸収を見込んでいます。
また、これまで除伐対象地となった森林では、樹木の蓄積調査などのモニタリングを実施し、二酸化炭素吸収量の不足が生じるようであれば追加措置を講ずる予定です。

写真:除伐作業除伐作業
厳冬期の野外作業(-20℃以下の寒さの中で行われることもあります)
写真:除伐後の蓄積調査除伐後の蓄積調査
伐採せずに残した樹木の周囲長や樹高を測定